//諦めた夢を決して忘れない。今こそ自分を取り戻せ!

諦めた夢を決して忘れない。今こそ自分を取り戻せ!

「私の人生、これでいい」と自分に言い聞かせつつ、心の奥に引っかかる“劣等感”を抱えていませんか? 「自分ってつまらない人間」「なんて平凡な人生だろう」と自信を失っていたら、ぜひこの映画を観てください。

2人の女性の生き方があなたの背中を押してくれるはず。本当は特別な人間になれたのに……と行動しないで悩んでいても始まりません!人生に遅すぎることはないのです。もう一度、やってみたかったことに挑戦してみましょう。

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『ジュリー&ジュリア(原題:Julie & Julia)』(2009年)


[あらすじ]
全く違う時代に生きながらも「料理」という共通項でつながった、2人の女性の物語。1949年、アメリカで最も有名な料理研究家、ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)は、外交官の夫とパリに移り住み、フランス料理の虜になる。好奇心旺盛で料理への情熱も人一倍の彼女は、37歳でパリの名門ル・コルドンブルーの門を叩き、いくつもの困難を乗り越えて1961年、家庭で簡単に再現できる本格フランス料理のレシピをまとめた料理本を出版。ベストセラーとなり、全米で絶大なる支持を受け、今日まで衰えない人気を誇っている。
一方、2002年、ニューヨークの保険会社に勤務しているジュリー・パウエル(エイミー・アダムス)は、作家になる夢に破れたアラサー。料理をしている時が一番幸せな彼女は思いつきから、ジュリア・チャイルドの524のレシピを365日ですべて作るチャレンジを始め、ブログに公開し始めるのがーー。
[Before] 周りと比べてちっぽけな自分。主婦が本気で何かするには覚悟が必要
今日のアメリカでは絶大な知名度の料理家、ジュリアも元来は平凡な主婦だった。晩婚で子どものいない彼女は、他の駐在妻たちのようにつまらない趣味で時間をつぶしているのに耐えられず、自分にできる“何か”を模索し始める。
一方、ジュリーは50年後のニューヨークで、不満を抱えて生きていた。夫も仕事もあるが、夢に破れて理想の人生とは言いがたい。さびれたピザ屋の2階に住み、大好きな料理をしたくても狭いキッチンには満足な設備がない……と不満は数知れず。9.11テロ以降、市民からの苦情対応に追われる中で、負け犬感情が膨らむ毎日。人生で勝ち組となった学生時代の友人たちもジュリーを苦しめる。彼女たちは自信満々に成功をアピールし、ジュリーの自尊心を嫌というほど叩き潰して知らん顔。心の奥底に「今に見ていろ!自分だって何かできるはず!」とささやかな野心を燃やすジュリーだが……。

最愛の夫が2人の女性を突き動かすきっかけに
パリでフランス料理のすばらしさに目覚めたジュリア。子どもがいないことに心を痛めているジュリアにいつも優しく寄り添う夫ポール。2人は人生を共にする真のパートナーと呼べる間柄。最愛の夫と異国の地でも生き生きと暮らしていたものの、「何か」が足りないと思い始めるジュリア。そこで、料理を本格的に学ぶことを夫に相談する。
ところかわって、ニューヨーク。すでに勝ち組人生の友人が、ブログでも大成功したという噂を聞いたジュリー。平凡でストレスばかりの日常に飽き飽きしていた彼女は、自身の30歳の誕生日を機に、「自分も何かを成し遂げて、人生を変えよう」と考える。(自らの考えを夫エリックに相談するシーンが、映画をあらたなステージへと導いていきます)
[私に何ができるかしら?(ジュリア)・私もブログを書く!やってやる!(ジュリー)]
夫との会話がきっかけとなり、料理の名門ル・コルドンブルーのプロ養成コースで学ぶ決意をしたジュリアは、挫折の連続。しかし、持ち前のポジティブさと愛されるキャラクターで困難をはねのけていく。
一方、ジュリーは大好きな料理本の著者ジュリア・チャイルドの524のレシピすべてを365日で作り、その様子を毎日ブログに書き綴ることを決めた。昼間は派遣社員として働きながらの「無謀な挑戦」は、夫エリックの協力と励ましで、順調な滑り出し。徐々にブログにも読者がつき、やりがいを感じるジュリー。

[After] 一人きりでは成し得なかった夢の実現。人生は変えられる!
ジュリアは紆余曲折を経て、料理学校を卒業。また、アメリカ人向けに英語で書かれたフランス料理の本を出そうと友人2人に誘われ、レシピ研究の傍ら執筆にも情熱を注ぐ。しかし、転居を繰り返しながら長い歳月をかけて仕上がった料理本の出版は、あと一歩のところで頓挫してしまうことに。だが、彼女の人柄が引き寄せた「縁」が運命を切り開き、1961年ついにアメリカで『王道のフランス料理』を出版、大ベストセラーとなる。
「ジュリー&ジュリアプロジェクト」と名付けた挑戦を始めたジュリー。ブログの更新は順調に進む中、料理の失敗が私生活に影響を及ぼし始め、ジュリーとエリックはこれまでにない大ゲンカに。そんな2人の関係を修復してくれたのは、やはり料理だった。苦労の末、ついに365日で524レシピを達成することができたジュリー。彼女は時代の助けを借りて、このブログをもとに念願の作家デビューの夢をかなえる。
[まとめ]
時代背景も環境も違う2人は、生まれながらの成功者ではありません。勝ち組アピールの友人らを前に自信を失い、それでも「もう一度何かをやり遂げる」と決意し実行したジュリーは素晴らしいです。
また、理解のある夫や友人らの協力を励みにあきらめずに執筆をつづけ、「本を出版する」という目標達成まで粘り強く頑張ったジュリア。
困難があっても周囲から理解されなくても、目の前のことから逃げずに「もう一度挑戦してみよう」という姿勢を学ばせてもらえる映画です。SNSでキラキラしている友人を見てはため息……という人はぜひこの映画を観て、「やりたかったことをもう一度チャレンジしてみよう!」と奮起してみてはいかがでしょうか。

By |2018-09-05T19:41:40+00:00September 5th, 2018|Categories: seeds|0 Comments

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