//スポーツ競技名の語源や由来は?(冬季スポーツ編)

スポーツ競技名の語源や由来は?(冬季スポーツ編)

現在、ジャカルタで2018年9月2日まで行われている第18回アジア競技大会。
期待されていた水泳競技での各選手の躍進はもちろんのこと、
フェンシングでは男子エペ団体、女子フルーレ団体が日本初となる金メダルを獲得し、バドミントン女子が48年ぶりに金メダルを獲得するなど、歴史に残る戦いを繰り広げています。

思い返せば今年2月に開催された平昌(ピョンチャン)五輪でも、日本選手団は冬季五輪史上最多となる13個のメダルを獲得しました。世界を舞台に活躍するアスリートの姿にはいつも、私たちの心を揺さぶるようなひたむきさが感じられます。

さて、ところでスポーツの競技名の多くが英単語であることはご存知でしょうが、その由来や意味がどんなものか、あまり意識することはありませんよね。実際にどんな意味があるのか、調べてみました。

フィギュアスケートの「フィギュア」の意味は?

平昌五輪では羽生結弦選手が日本人初となる2大会連続金メダルを獲得したフィギュアスケート。「フィギュア」といえば、アニメや映画のキャラクターをかたどった人形のことをを指す言葉なので、もしかしたら、氷の上でスケートをする選手をフィギュア(人形)に見たてている、と考えている方もいるかもしれません。
実は「figure(フィギュア)」とは、図形のこと。
1990年の世界選手権までは「コンパルソリーフィギュア(Compulsory figures)」と言って、氷上に図形を描き、滑走時の姿勢や滑った氷の跡によって評価する規定競技が行われていました。その競技が廃止されたいまも、競技名として「フィギュア」の名が残っているのです。

パシュートの由来とは?

パシュートは平昌五輪で日本初の金メダルを獲得し、多くの注目を集めました。
ただ、五輪を見てはじめて「パシュートという競技の存在を知った」という人も多いでしょう。
「パシュート」という語感だけで考えると、上空から降下する「パラシュート」や生ハムの一種「プロシュート」などを思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。

パシュートとは、英語の
pursuit:追跡、追撃

が語源となっています。レース中の様子を思い浮かべると、確かにチーム3名が一列に並んで、抜きつ抜かれつ追跡しているようですね。

カーリングの由来とは?

冬季五輪ではすっかりおなじみとなったカーリング。平昌五輪では女子代表チームのロコ・ソラーレ北見が、日本初となる銅メダルを獲得。作戦の合間に掛け合う「そだねー!」という言葉や、休憩中の「もぐもぐタイム」が一躍流行語となりました。
「カーリング」というと、氷上を「車(カー)のようなもの」が走るイメージを思い浮かべがちですが、その由来は定かではありません。一説には、

carl:巻く、曲がって進む

の言葉通り、投げられたストーンがゆるやかにカールしながら氷上を滑っていくことに由来していると言われています。

スキー競技「モーグル」の語源とは?

いくつものコブを巧みに乗り越えたあと、華麗にジャンプを決めるモーグル。その起源は1960年代のアメリカと言われていますが、その語源は、ノルウェー語の「Mogul(雪のコブ)」から来ているのだそうです。

スキー・スノーボードの「パラレル大回転」とは?

「パラレル」と聞くと、SF映画などに出てくるパラレルワールドが浮かんでしまいますよね。しかもそれに「大回転」が付くと、なんだかすさまじい世界を想像してしまいます。
実際のところ、その由来は、2本のコースが「parallel(パラレル:並行、並列)」に設定されていることから。
ちなみに「パラレル回転」との違いは、旗門の間隔の差によるもの。パラレル回転よりもパラレル大回転のほうが、旗門の間隔を広くとっているため、滑走速度がより速くスピーディになる傾向があります。

以上、競技名の由来やそれにまつわることを調べてみました。

(※この記事は2018年2月のブログを再構成したものです)

英語監修:Nathan Flood

By |2018-08-25T16:12:19+00:00August 25th, 2018|Categories: Food|0 Comments

Leave A Comment

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.