//「伝わる英会話」TOEICスピーキングテストでレベル5を取るコツ

「伝わる英会話」TOEICスピーキングテストでレベル5を取るコツ

英語能力テストといえば、TOEICテストを思い浮かべる方が多いと思いますが、TOEICの運営会社がスピーキングテストを開催していることはご存知でしょうか? 実践的な英会話力が測定できる「TOEIC Speaking Test」の内容とレベル5を取るコツを紹介します。

英語を「話す」能力とは?

TOEIC Speaking Testは英語でコミュニケーションを取るために必要な「話す」能力を測定するテストで、2016年から開始されました。テストは試験会場に行き、パソコンを使用して受験します。

このテストで測定できる「英語を話す能力」を具体的に説明すると、

  1. 英語のネイティブスピーカーが理解しやすい言葉で話すことができる
  2. 日常生活や仕事上必要なやり取りをする際、適切な言葉を選択し使うことができる
  3. 国際的な職場環境で、筋道の通った継続的なやり取りできる

といったことなのですが、ちょっと分かりにくいかもしれませんね。

例えば、Google翻訳など簡易翻訳を使ったとき、英文を入力して日本語に翻訳すると、やけに不自然な日本語になってしまったという経験はありませんか? 意味は分かるけど、こんな言い方だと伝わりにくいし、あまり使わない言い回しだな、と日本語話者なら感じる感覚がありますよね。

それと同じように、英語にもネイティブスピーカーが理解しやすい言葉や言い方、そしてイントネーションが存在します。また、物を描写するときの順番や、意見を述べるときの定番の言い回しなど、日本語の感覚のまま英語で話すと、ネイティブスピーカーにとっては不自然に感じることもあります。

TOEIC Speaking Testは、こういったネイティブスピーカーに「伝わる英語」を話せる能力を測る内容になっており、実践的なスピーキングテストとして注目を集めています。

TOEIC Speaking Testの概要

TOEIC Speaking Testのテスト時間は約20分。11問の問題が出ます。

【テストの詳細】

時間20分
問題数11問
点数200点満点(10点刻み)
受験料6,804(税込)
テスト形式パソコンを使用
会場専用会場のみ
実施回数年間48回

スピーキング能力は8レベルで評価され、発音、イントネーションとアクセントは3段階で評価されます。初めて受験する人は、「ある程度意見を述べる、または複雑な要求に応えることができる」と評価されるレベル5(110~120点)を目指してみるのがおすすめです。

テストパートごとの内容と攻略方法

テストは6つのパートに分かれており、さまざまな角度から英語を話す能力を問われます。どんな内容なのか、パートごとに簡単な攻略法とともにご紹介します。

Part 1 音読問題

アナウンスや広告などの短い英文を45秒で音読する問題で、2問出題されます。英文を読む前に準備時間を各45秒与えられるので、その間に英文の発音やイントネーションなどを確認します。ただ淡々と読むのではなく「英語らしい」抑揚をつけた読み方が求められているので、「音読ならカンタン」とあなどっていると、思うような点数は取れません。確実に点数を取るためには音読対策が必要です。

Part 2 写真描写問題

写真を見て、その写真に描かれている内容を45秒で説明する問題で、1問出題されます。準備時間は30秒。発音やイントネーションに加えて、文法や語彙、説明の一貫性などが求められます。写真をどのように描写するのか、描写する順番は、特有の描写表現など、事前に対策をし、練習を重ねることで、どんな写真が出ても焦らずに落ち着いて解答することができます。

Part 3 応答問題

身近なテーマについて電話インタビューに答えるといった設定で、3つの設問が出題されます。準備時間はなく、15秒または30秒で解答します。Part 1と2で求められた発音やイントネーション、文法、語彙、説明の一貫性に加えて、解答内容の妥当性や完成度が求められます。苦手分野のテーマが出題されても、沈黙することなく発言することが大切です。

Part 4 提示された情報に基づく応答問題

イベントや旅行の日程表やメニュー、時刻表など資料を見て、3つの設問に答える問題です。準備時間はなく、15秒または30秒で解答します。Part 1~3で求められていたことがすべてできているかどうかが問われます。資料を見て把握する力が必要なため、TOEIC L&RテストのPart 7の長文読解のような、スピード感のあるリーディング力が必要になります。

Part 5 解決策を提案する問題

留守番電話などのメッセージを聞き、その内容を把握したうえで解決策を提案する問題で、1問出題されます。準備時間は30秒、解答時間は60秒です。「問題が発生した」という設定が多く、例えば顧客からのクレームが留守番電話に入っており、それに対しどう対応するかを自分で考えて答えます。まずは相手が言っていることを把握し、それに対し謝罪し、代案を提案するという流れを、60秒にまとめるのはなかなかハードルが高いと感じる人が多いかもしれません。回答パターンを何個も作成し、答えられるようにしておくことが大切です。

Part 6 意見を述べる問題

提示されるテーマについて自分の意見とその理由を答える問題で、1問出題されます。準備時間は15秒、解答時間は60秒です。自分に接点がなく、答えにくいテーマなどもあるため、本当の自分の意見を答えようとすると答えに詰まって沈黙してしまう可能性もあります。まずは、意見に対して賛成か反対か、なぜそう思うのかを理由を挙げて答えられるよう対策をしましょう。練習を重ねていくと、テーマを聞いたときに、「答えやすいのは賛成のほうだから、賛成で回答しよう」など、瞬時に判断できるようになっていきます。

レベル5を取るために必要なコツは?

レベル5は「ある程度、意見を述べる、または複雑な要求に応えることができる」スピーキング能力があるとされています。語彙力の増強や、発音やイントネーション、アクセントに気をつけることはもちろん、以下の点にも気をつけて応答できるようにすると、レベル5獲得が近づいてきます。

  1. 短い回答は避け、2文以上で応答するように心がける
  2. Part 3~5の応答問題で、相手の立場や状況に理解を示す発言を加える
  3. なるべく沈黙を避け、すぐに応答できない場合は “well, let me see” など、つなぎの言葉でかまわないので、何か言うようにする

まずは、TOEIC Speaking Testの対策本などでテストの特徴を知り、パートごとに何度も練習を繰り返して、レベル5を目指してみましょう。

By |2018-11-01T20:29:04+00:00November 1st, 2018|Categories: Interview|0 Comments

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