//華麗に偏見を乗り越える主人公にスッキリ!「キューティ・ブロンド」

華麗に偏見を乗り越える主人公にスッキリ!「キューティ・ブロンド」

「このままじゃダメ」「自分を変えたい」と頭ではわかっているけれど、行動に移せない。どうにもやる気が起きないーー。そんな時には一度頭をからっぽにして、ぜひこの映画を観てみてはいかがでしょうか。
あれこれ悩み過ぎず、自分を信じて、目の前にある「問題」に情熱を持って全力で取り組む。ただそれだけで、人生は自分でも思わぬ方向へ好転するのかもしれません。
過去や他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる。それを証明してくれる元気いっぱいの主人公が、きっとあなたの“やる気”に火を付け、背中を押してくれることでしょう。

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『キューティ・ブロンド(原題:Legally Blonde)』(2001年)


[あらすじ]
大学の人気者エル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)は、ファッションと美容に熱心なブロンド美人のお嬢様。社交クラブの会長も務める彼女の夢は、政治家志望の恋人ワーナー(マシュー・デイビス)と結婚すること。ところが、あっさりフラれてしまいます。

理由はなんと「政治家の妻にブロンド(=頭が悪そう)はふさわしくない」から。あきらめきれないエルは、一念発起。猛勉強の末、彼を追ってハーバードのロースクールへ。しかし、ワーナーにはすでに知的な婚約者がいました。

おまけにブランドファッションで全身を固めたエルは、ハーバードで悪目立ち。周囲から冷たい視線を浴び、居場所がありません。しかし、そんなことではへこたれないエル。みんなを見返すために必死に勉強し、優秀な学生だけが選ばれる実習生のひとりとして、実際の裁判に関わることになります。

裁判は、エルのファッション知識が功を奏して思わぬ展開へ。“議員の妻”を夢みていたエルはいつしか、“立派な弁護士になる”ことに新たな生きがいを見出していきます。

[Before]名家へ嫁ぐことが“女の幸せ”と思っていたエル
セレブなブロンド美人、エルの関心事は美容とファッション。
大学ではファッション・マーチャンダイジングを専攻し、成績優秀。持ち前の明るい性格と抜群のルックスで、キャンパスでも人気者です。あとは名門の政治家一家に生まれ、自らも政治家志望の恋人、ワーナーからのプロポーズを待つばかり。

ところが、彼の口から出たのは別れ話。ワーナーいわく「議員の妻はジャッキー・ケネディ(知的なブルネット(褐色))だ。マリリン・モンロー(頭の弱そうなブロンド)じゃマズいだろ」。彼に未練たっぷりのエルは、彼と同じハーバード大学のロースクールへ進学することを決意。

大好きなパーティーも我慢して勉強に励んだおかげでロースクールへ入学できたものの、エルの目的は元カレとの復縁。弁護士志望の学生たちの中で、彼女の派手なセレブファッションや言動は浮きまくり、仲間外れにされてしまいます。おまけにワーナーには、ブルネットの婚約者までいると知り、大ショック。

外見だけで判断されるのは、もうウンザリ!
ハーバードで仲間外れにされたり、授業で恥をかかされたりしながらも、ワーナーを振り向かせようと必死のエル。ところが、ワーナーまでもエルを見下す言葉を口にします。自分の外見だけで「頭が悪い」と決めつけられ、バカにされたことで、かえってやる気に火が付いたエルは、みんなを見返すために猛勉強を開始。ついには現役の敏腕弁護士でもあるキャラハン教授の実習生に選ばれ、殺人事件の裁判に関わることに。

裁判ではエルの独自のアイデアで、事件の矛盾を暴いていきます。ところが、信頼していたキャラハン教授にセクハラされ、愕然とするエル。そんなエルを救ったのは、教授の助手と彼女を厳しく指導してきた女性教授でした。

キャラハン教授に代わり、依頼人から弁護士に指名されたエルは、得意の美容知識で証言者のアリバイを崩し、裁判に逆転勝利。周囲の彼女を見る目にも変化が現れます。同時に、エル自身も「立派な弁護士になる」という新しい人生の目的を見つけます。

[「私にだってやれるのよ!」逆境がやる気に火を付ける]
ハーバードに入学したものの、エルの狙いは元彼のワーナー。弁護士を目指して勉強に励む学生たちと仲良くなれるはずがありません。授業でも知識不足から恥をかいてばかり。大好きなワーナーからも「君の頭じゃ無理だよ」と言われてしまいます。

努力してハーバードへ入学したのに、実力を認めてもらえないどころか、見下したような彼の言葉に怒り心頭。「私にだってやれるのよ!」と大奮起。やがて、実習生としてかかわった裁判を通して、弁護士の仕事にやりがいを感じはじめ、自分でも思いもよらなかった未来が目の前にひらかれます。

[After]真の自分を知ることが未来をひらく
元彼と復縁したい一心で入学したロースクールで、弁護士になるという新たな人生の目的を見つけたエル。誰に対しても損得勘定なしに誠実に向き合い、何事にもベストを尽くそうとするエルの周囲には、自然と彼女を応援する人たちが集まり、対立していた相手の心をも魅了していきます。

ハーバードでの経験をとおして、エルは真の自分を知り、彼女の未来は大きく変わったのです。エルの魅力と才能を見せつけられたワーナーは、あらためて彼女にプロポーズ。そんな彼に、エルは「30歳までに弁護士を狙うのにバカ男はお断り!」とバッサリ。

月日は流れ、卒業生総代に選ばれたエルは、他人を信頼することを忘れず、それと共に自分を信じること、情熱と信念を持つ勇気についてスピーチをします。そして弁護士として、輝かしい未来への一歩を踏み出していくのです。

[まとめ]
名家へ嫁ぐことを夢みるセレブなお嬢様。ファッションと美容、パーティーが大好き。「女性に嫌われる女性」の代表のようなエルなのに、映画を観終わった後は、すっかり彼女のファンになってしまいます。

それは、彼女が一度覚悟を決めたら、自分に言い訳せずに全力で問題に取り組むから。人生には上手くいかないことも、面倒くさいこともたくさんあるでしょう。けれど、過ぎ去ったことを後悔して悩み続けるより、覚悟を決めて行動すれば、自分と未来は変えられる。

エルが、そう確信させてくれます。元カレやセクハラ教授を一刀両断する場面では、スカッとして気分もスッキリ。理屈抜きに元気が出てきて「私もチャレンジしよう!」と思える作品です。

By |2018-11-08T11:15:05+00:00October 18th, 2018|Categories: seeds|0 Comments

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