//勇気づけられる音楽とダンスパフォーマンス!「コヨーテ・アグリー」の世界

勇気づけられる音楽とダンスパフォーマンス!「コヨーテ・アグリー」の世界

夢を持って輝かしい未来を信じている時、人は自信に満ちあふれています。けれど、ちょっとしたつまずきや想像以上の厳しい現実に、自信を失ってしまうことも良くあることです。

すんなり成功したように見える人もそこに至るまでには紆余曲折があったりあきらめそうになったりしたはず。「やっぱり無理」と考えたことがあるのはあなただけではありません。くじけそうになってもあきらめずに「もう一度チャレンジしてみよう!」という気持ちを持ち続けることが、あなたらしく輝くための次へのステップです。今回はそんな気持ちを呼び起こしてくれる映画をご紹介します。

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『コヨーテ・アグリー(原題:Coyote Ugly)』(2000年)


[あらすじ]
舞台恐怖症のヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)の夢はソングライターになること。そのために単身ニューヨークでの生活を始めるも、想像以上に厳しい現実に挫折を感じている。そんなある日、美しく着飾ったゴージャスな女性たちを目にする。生活費が欲しいヴァイオレットは彼女たちが働く「コヨーテ・アグリー」へ向かうが、そこはセクシーなダンスパフォーマンスで客を煽り、大騒ぎする刺激的なパブだった。驚きながらも、ひょんなことからコヨーテの一員になったヴァイオレットは、少しずつ自分の殻を破り始める。ケヴィン(アダム・ガルシア)という恋人もできて、それなりに充実した日々。しかしデモテープはすべて送り返され、相変わらず人前で歌うことは出来ない。ケヴィンが手配してくれたチャンスも無駄にしてしまい、関係は悪化。パブもクビになり振り出しに戻ってしまう。夢破れ一度は田舎に帰ろうと思ったヴァイオレットだが、あることがきっかけでもう一度チャレンジしてみようと一念発起する。ニューヨークに実在するバーを舞台にしたサクセスストーリー。

[Before]人前で歌うことは絶対に無理。同じ道を目指していた亡き母も同じだったのだから。
ヴァイオレットには曲作りだけでなく歌の才能もある。けれども彼女がなりたいのは「自分の歌を人に歌ってもらう」ソングライター。「いい歌は時間を超えている」ーー。それは亡き母との美しい思い出から来るものだった。しかしその母の思い出は、彼女を縛りつけるものでもあった。同じように音楽の道を目指していた母も「舞台恐怖症」であったが故に、成功が目の前にあったのにもかかわらず、夢が叶わなかったのだ。そのため、「自分の舞台恐怖症は遺伝であり、どうしようもないのだ」と決めつけている。ソングライターになるためには自分の曲を知ってもらわなければならず、そのためには自分で歌って売り込むことが必要だ。しかし怖くて踏み出すことが出来ず、チャンスが来ても逃げ帰ってしまう。何とか克服させようと協力してくれる恋人にも「無理」「仕方ない」「遺伝」と口癖のように言うヴァイオレット。自分自身に苛立ちを感じつつも、そこから飛び出すことができないでいる。

父から聞いた本当のこと。恋人との和解。思い込みに縛られるのはもうやめよう。
コヨーテ・アグリーは少々問題のある店ではあったが、仕事にも慣れて仲間も出来た。更にそこで流れる音楽に合わせてなら人前でも歌うことが出来るようになったヴァイオレット。舞台恐怖症を克服したかのように見えたが、やはり自信のなさからチャンスを潰してしまう。心が折れ、田舎に帰ろうと思っていることを父に話すと意外な言葉が返ってきた。
「お前はこの町に戻っちゃだめだ。俺が中に(お前を)いれん。」
家を出ることを反対していたはずの父から、娘を応援し背中を押すための精いっぱいの言葉を聞いたヴァイオレットは、心を大きく揺さぶられる。更にこの時、「舞台恐怖症」だと思い続けて来た母が音楽をやめた“本当の理由”を聞くことになる。そして自分がずっとそう思い込んでいたこと、それを理由に逃げていたことに気づく。チャレンジできないのは誰かのせいではなく、自分自身の問題だったのだ。呪縛が解けた瞬間だった。

[After] 自信喪失から再チャレンジ! 怖さを克服して新たなステージへ。
仕事も恋人も夢も何もかも失ったように思い、自信喪失していたヴァイオレットだったが、父との会話からもう一度チャレンジしてみようと気持ちを新たにニューヨークへ戻る。新しいコンピューターを手に入れ、曲を作り、デモCDを作り、精力的に活動を始めるが、そう簡単にチャンスは訪れるわけではなかった。けれど今度はすぐにあきらめたりせず、希望を胸に明るく前向きに日々を生きることができるようになっていた。そうしているうちにデモCDを送ったお店から「気に入った」との連絡が入り、その店で歌うチャンスが与えられる。田舎の父や友人、コヨーテ・アグリーのオーナーや仲間たち、そしてすれ違いになっていた恋人のケヴィン。みんなの見守る中、ヴァイオレットのステージが始まるーー。

[まとめ]
なりたい自分とそのギャップに苦しみ、くじけながらも少しずつ自分の殻を破って成長していくヴァイオレットの姿には、きっと共感できるところがたくさんあるはず。あと一歩踏み込めないのはどうしてなのか、「自分と向き合うきっかけ」にもなる映画です。できると思っていたことができなかったとき、あきらめそうになってしまったとき、自信喪失して気持ちが落ち込んでしまったとき……コヨーテ・アグリーで流れるダンスミュージックを聴いて、元気を出すのも良いでしょう。舞台となったパブは日本にも実店舗があるので、気になる方は訪れてみてはいかがでしょうか。

By |2018-10-02T18:43:26+00:00October 2nd, 2018|Categories: seeds|0 Comments

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