//自分を変える!映画に学ぶ「本当に変わるため」に必要なこと

自分を変える!映画に学ぶ「本当に変わるため」に必要なこと

自分を変えたい。誰もが一度は思ったことがあるのでは?
それなのに、ダイエットや英語の勉強は、何度挑戦しても途中で挫折。仕事や恋愛でも同じ失敗を繰り返してばかり。“変わりたい”という気持ちだけが空回りしてしまうーー。

どうしたら、なりたい自分になれるのでしょう?

これまで、あなたが自分を変えることができなかったのは、実は“何かが足りなかったから”かもしれません。

今回は、「自分を変えたい」と思ったときに必要なことはなにか、大切なヒントが見つかる映画をご紹介します。主人公のように、あなたもきっと自分を変えて未来を拓くことができるはず!

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『イン・ハー・シューズ』(2005年)(原題:in her SHOES)


[あらすじ]
ローズ(トニ・コレット)とマギー(キャメロン・ディアス)は、見た目も性格も正反対。姉ローズは、弁護士としてキャリアを築いているものの、容姿に自信が持てず、セクシーな靴を買っても履かずに眺めているばかり。妹マギーは、抜群のルックスを持ちながら、難読症という障害を抱えるトラブルメーカー。ある日、姉妹の間に決定的な亀裂が入り、マギーは、祖母エラを頼ってフロリダへ。
嫌々ながらも介護施設を手伝うことになったマギーは、そこで盲目の元大学教授と出会います。その出会いを機に、彼女は大きく変わっていくことに。一方、ローズも人生の転機を迎えます。心の拠り所だった仕事を離れ、自分を見直す日々をおくる彼女の前に現れたのは、同僚のサイモン。そして、働いていない自分をそのまま受け入れてくれる彼と愛を育んでいきます。
やがて、お互いに成長を遂げたローズとマギーは再会して仲直り。サイモンと結婚式をあげるローズに、マギーから驚きのプレゼントが……。
[Before] 成績の悪いマギーと容姿に自信がモテないローズ。失敗を重ねる日々
難読症のため、学校の成績も悪く、まともな職につけないマギー。MTVの司会のオーディションでも原稿が読めずに不採用。美貌を武器に男にたかりながら生きているけれど、そんな生活が一生続けられるわけもありません。ようやくバイト探しをはじめるものの、姉の大切にしている靴を勝手に履いてダメにし、車もレッカーされてしまう始末。そのことで叱られた腹いせにローズの彼氏に手を出し、とうとう家を追い出されてしまいます。

一方ローズは、自分の容姿に自信が持てず、女性としての魅力に欠けていると思い込んでいます。高級ブランドの靴を履かずにクローゼットにしまい込み、ロマンス小説を読みふける日々。弁護士として朝から晩まで働いているのも、「仕事ができること」だけが自分の価値だと信じているから。
マギーもローズも、「できない自分」「ダメな自分」に、いつもイライラ。
「変わらなきゃ」「変わりたい」と思っているのに、仕事や恋愛で同じような失敗を繰り返すばかり。

コンプレックスを克服するチャンスが訪れる2人

祖母エラを頼り、フロリダへ来たマギー。高齢者用施設を手伝うことになったマギーは、盲目の元大学教授に詩の朗読を頼まれ困惑します。しかし、彼女の難読症を見抜いた老教授は、読むコツと詩のすばらしさを教えます。これをきっかけに、マギーは、詩の魅力を知り、難読症を克服する努力をしはじめます。

また、老人ホームの女性に洋服を選んであげると大喜びされたことから、自分の好きな“ファッション”を、パーソナルスタイリストというビジネスにすることを思いつきます。これまで厄介者扱いされてきた自分が、人から必要とされ、感謝されることに喜びを感じ、自信をつけていきます。

職場恋愛に失敗したローズは、思い切って長期休暇を申請。いざ仕事中心の生活をやめても、日々は穏やかに過ぎていき、同僚のサイモンからデートに誘われます。そのままの自分を愛してくれるサイモン。「仕事をしていない自分」でも、人に認められ、受け入れられるのだと気づきます。

[A+だ 君は頭がいい――ほんの少しの自信が人生を変えていく]

苦労して朗読した詩の解釈を述べたマギーを、老教授は、「A+だ。君は頭がいい」と賞賛します。コンプレックスだった知性をほめられ、心のブロックが外れるマギー。この瞬間のうれしそうな、そしてちょっと驚いたようなマギーの表情は、観る者まで幸せな気持ちにさせてくれます。そして、ここから彼女の人生は輝きはじめます。

ローズは、素の自分を受け入れてくれるサイモンに、「懸命に働いていたのは仕事が好きだったわけではなく、自分を認めてくれる人を失うことが怖かったから」と打ち明けます。そして、弁護士ではない自分でも愛される存在になれるのだと実感します。

[After] 思い込みを手放し、自信を手に入れた2人が見つけた幸せの靴
マギーもローズも、「欠点がある自分はダメな人間」という思い込みを手放し、少しだけ自信を持ったところから、人生や人間関係が大きく変わっていきます。

これまで、どんな仕事も続かなかったマギーは、ファッションセンスを生かして、高齢者向けのパーソナルスタイリストの仕事を確立。しかも、会計に関しては「計算ができないから」と祖母エラに協力を仰ぎます。

難読症で人からバカにされると逆ギレしていた頃とは大違い! 苦手や欠点を素直に認めると同時に、自分を卑下することなく、チャレンジするマギーの姿は本当に美しい。自信をつけ、進むべき道を見つけた彼女は、難読症さえ克服していきます。

そして、女性として自信が持てず、仕事だけが生きる支えと信じていたローズも、弁護士事務所を退職。仕事を離れてはじめて自分を支えてくれる恋人や妹の存在の大きさに気がつき、新しい人生を模索しはじめます。なにもかも正反対の姉妹は、ようやく自分に似合う靴(幸せ)を見つけたのです。

★環境を変えてみれば、“ありのままの自分”でも輝けるかもしれない

自分を変えたいと何かをはじめるとき、人はダメな自分をなんとかしたい、と考えているもの。しかし、この映画は「できない=ダメ」ではないことを気づかせてくれます。
“できない”ことは、素直に受け入れたほうがいい。自分がダメだと思っている特徴は、他者から見たら長所かもしれません。恋人や友達の何気ない一言で、そのことに気づくこともあるのではないでしょうか。

ただひとりでがむしゃらに変わろうと努力するのではなく、他人との関わりの中で自分を見つめ直すことが大切。覚悟を決めて環境を変えてみることが、本当に変わるために必要なことといえるかもしれません。

By |2018-09-05T19:28:18+00:00September 4th, 2018|Categories: seeds|0 Comments

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