//大学生がチャレンジ! 「民泊×英会話」立ち上げPJの舞台裏【1】

大学生がチャレンジ! 「民泊×英会話」立ち上げPJの舞台裏【1】

民泊をもっと広めたい! 大学生が挑戦する「留学気分の短期集中英会話」新サービスの裏側

数年前から話題になりつつある「民泊」。Airbnbやカウチサーフィンなど海外発のサービスから広がり、日本国内でも外国人を中心に利用者が増えています。

家で暮らす感覚でリーズナブルに泊まれる反面、きちんとした法整備がなされず、トラブルにつながることもあったことから、2018年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行。民泊には届け出手続きが必要となりました。日本における民泊サービスの普及は、まさにこれからといった状況です。

そんななか、イングリッシュブートキャンプでは「民泊x英会話」のコラボレーションプロジェクトを進めることになりました。さかのぼること2カ月前の2018年9月、イングリッシュブートキャンプ社に一本の電話が入りました。それは、立教大学のとあるゼミからの初めてのコンタクトでした。お話を聞いてみると「民泊と英会話の可能性についてお聞きしたい」という主旨。代表児玉は急な相談に少し戸惑いつつも、一度お会いすることになりました。

そんな形で3人で当社に来られたゼミチームの皆さんの中で、「『民泊x英会話』をサービス化したい!」というひときわ強い熱意をもった女子大学生が、三笠彩音さんでした。あれよあれよという間に意気投合し「面白そうなので、やってみますか?」という方向に。そのままイングリッシュブートキャンプの「インターン生」となって、「民泊x英会話」サービスの立ち上げに挑むことになったのです。

そうして始まったこのチャレンジ企画。イングリッシュブートキャンプアカデミアでは彼女のチャレンジの一部始終を、今後連載にてリアルタイムで実況していきます。
第1回目は、三笠さんへのインタビューからお届けします。

講師との共同生活で日常的に話す英語を身につける

イングリッシュブートキャンプと民泊をコラボさせたいと考えたきっかけは?

今年の8月に入ってから、大学のプレゼン大会に出ると決めたのですが、そのテーマを「民泊を普及させること」にしようと考えました。ただ、民泊の認知度や人々が持っている民泊に対するネガティブイメージから、民泊単体で普及させていくことは難しいと感じ、民泊と何かを絡めて普及させていけたらいいな、と考えたのです。みんなとの話し合いの結果、イングリッシュブートキャンプと掛け合わせたら面白いのではないか、となりました。

なぜ民泊を普及させたいと考えているのでしょうか?

過去に自分がフィリピンでホームステイをさせてもらったことがあるのですが、そのときに「誰かの家に泊まるって面白いな」と思ったことが、いちばんの理由です。

イングリッシュブートキャンプ以外に民泊と絡めたいと思ったプロジェクトは何かありますか?

待機児童問題などを解決できるのではないかと考え、保育園という案が出ました。また猫カフェと組み合わせるのも面白いかなぁ、と。あとはスペースマーケットという会社が既にやっているのですが、時間を区切って貸すことで、比較的割高にそのスペースを貸せるので、利益につなげられるという案も出ました。

イングリッシュブートキャンプと掛け合わせることで何を実現したいですか?

民宿で生徒と講師が泊まり込みで、普段の生活のなかで自然に使う英語を学んでいける場をつくれたらと考えています。また、他人と生活することでリーダーシップを養うことができる場をつくりたいです。
あとは民泊に対するネガティブなイメージを払拭することと、民泊を利用することでイングリッシュブートキャンプの価格を少しでも安くし、一人でも多くの方に利用してもらって、英語力に自信をつけてもらえればいいなと考えております。
以前アンケートをとったのですが、民泊のリピート率って80%以上なんですよ。なのでまず、最初の一回をどれだけたくさんの人に経験してもらえるかということが大事だと思います。

留学感覚のブートキャンプで、民泊をもっと身近なものに

このプロジェクトを始めて何か苦労していることはありますか?

まずは法律ですね。私たちは法学部ではないので、何が良くて何がだめなのか調べるのに莫大な時間がかかってしまって、とても苦労しています。
主に住宅宿泊事業法と旅行法を調べていて、他の民泊事業にかかわっている会社のやり方などを参考にしています。また、どうしてもわからない場合は国土交通省や官公庁に問い合わせたりしています。
旅館などが建てられないエリアでも民泊なら大丈夫だったり、特区民泊なら宿泊日数規定などはないのですが、場所によっては2泊3日以上しか使えなかったり、住宅宿泊事業法なら1泊2日から泊まれるけど最大180日までとか……そういった違いなどを把握することがとても難しいですね。

法律以外で苦労していることはありますか?

そもそも学生にとって英語の需要がどれほどのものなのか、把握するのが難しいですね。みんなある程度「英語を勉強したい」とは考えていると思うのですが、語学が必要だから学習する人と、英語に自ら興味を持って学習する人とは、別物だと感じますね。
毎年TOEICなどを受ける機会があるので、そこで自分の英語力と向き合って、「あぁ、もっとがんばらなきゃいけないな」とはよく思うのですが……。

今後の展望や目標を聞かせてください。

民泊に関しては、民泊がホテルや旅館と同じように宿泊施設の選択肢の一つになるように頑張りたいと思います。そのためにイングリッシュブートキャンプが民泊を利用するきっかけになるよう、うまく機能させていきたいと思っています。イングリッシュブートキャンプを民泊でやることによって、利用客が「民泊自体もなかなか良いものだったな」と思えるようにしていきたいです。
最初のターゲットは都内です。都内のホテルの稼働率はとても高く、2020年に向けてホテルがたくさん建てられています。東京五輪が終わった後、稼働率の低下の問題が起こると思うのですが、そういう問題を解決してくれるのが民泊だと考えています。まずは都内でサービスを広げていきたいと思っています。

今後この英会話プログラムに参加して欲しい学生さんへのメッセージをお願いします。

日本では英語を話す機会はとても少ないですよね。それでも留学をするお金や時間がないという方にぜひ参加してほしいです。外国語でコミュニケーションを取る楽しさをぜひ経験してほしいです。
大学生っていろいろとやることがたくさんあって、意外とまとまった時間をとるのは難しいと思います。自分自身が大学生活を送っていてそう感じますし、なにより留学費用をためるのはとても難しいので、まだまだ留学は全員が簡単に行けるものではないと思います。
なので、このプロジェクトで留学と同じような感覚をたくさんの人に経験していただきたいです。

ありがとうございました。

最後に

イングリッシュブートキャンプは、時間のない社会人が都内で凝縮された“疑似留学”ができるように作られたプログラムであり、そういった点ではこの企画のコンセプトとは合致していると言えます。今後このプロジェクトが立ち上がってからサービスの発足に至るまで、一体どのような困難が立ちはだかってくるのでしょうかーー。
この連載では三笠さんが民泊とイングリッシュブートキャンプをコラボさせた新サービスを立ち上げるまでの軌跡を、ノンフィクションでお届けしていきます。これからもお楽しみに!

By |2018-11-01T19:55:46+00:00October 31st, 2018|Categories: Interview|0 Comments

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