(内容紹介)
ボランティア観光ガイドには、どんな魅力があるのでしょうか。お金をもらわないボランティア観光ガイドだからこそ、得られる体験や魅力があります。この本は、それを紹介しています。
英語でガイドをする自信がないという方でも大丈夫。ガイドをするために必要な英語が満載のこの一冊があれば、リアルなシミュレーションをもとに、“実践で使える”英語のフレーズを豊富に手に入れることができます。ボランティアガイドの魅力を知り、「自分も挑戦してみようかな」という勇気が湧いてくる一冊です。
- 書籍タイトル:ゼロからスタート英語ボランティア〜観光ガイド編〜
- 著者:川本 佐奈恵
- 出版社:Jリサーチ
- 販売開始日:2018/07/25
1.あなたの人生の幅を広げる!通訳とは違うボランティアガイドの魅力
ボランティアの観光ガイドというと、どのようなイメージを持つでしょうか。通訳のような、外国人のサポート役のイメージでしょうか。この本によれば、ボランティア観光ガイドとは、通訳というよりもむしろ、遠くから来た親戚や旧友の案内をするような感覚に近いそうです。
ボランティア観光ガイドは、親戚や旧友に街を案内するのと同じように外国の方を案内するのが仕事。決められたコースを完璧にこなすというよりも、外国の方とコミュニケーションを取りながら、その方の望みを叶えられるよう考えることが役割とされています。
またボランティアであるということは、利害関係が発生しないということ。だからこそ、生まれる友情やストーリーがあります。そういった貴重な体験を得ることができるのはボランティアの醍醐味。そして相手との仲が親密になれば、その後も友人として交流することもあるとか。
プロの通訳さんには本職ならではの魅力があります。しかしながらボランティア観光ガイドだからこそ得られる、プロフェッショナツとはまた違った魅力があるのです。
2.外国人とコミュニケーションを取るのに最も重要なのは英語力ではなかった?!
ボランティアガイドを始めるときに、必要なことは「英語力」だと思う方は多いのではないでしょうか。もちろん英語力は必要です。英語が全くできなければ、ボランティアガイドをすることはできないのですから。
けれども英語力よりもっと重要なことがあります。それは「日本のことをよく知り、それをしっかりと伝える」こと。本書では「一問一答!ニッポンについて話そう」という章があります。その章では日本を上手に伝えるためのさまざまな表現が書かれています。
たとえば、日本の食についての質問があります。
お好み焼きというものを説明するときには上記のような答えをするようです。
ほかにも京都を訪れた時の神社や寺についてのこんな質問が登場します。
(神社とお寺の違いは何ですか?)
(宗教が違います。神社は神道でお寺は仏教です。/ 本書より抜粋)
ボランティア観光ガイドであれば、神社とお寺の違いについてもきちんと理解しておく必要があります。こうした日本の知識を英語で表現することがボランティア観光ガイドに求められるのです。
3.ボランティアガイドはオリンピック選手と一緒?
私はこの本を読んでいるうち、さらに大切なことに気がつきました。ボランティアガイドの一人ひとりが「日本の代表である」ということです。外国の方と対面するときはそこにいるボランティアガイドが外国の方にとっての日本の顔になるということなのです。
ボランティアガイドはオリンピック選手と同じように日本の顔として外国の方と接します。そのため、彼らに対して日本を丁寧に説明・案内をする必要があります。私たちがあたり前だと思っていることの多くは、海外ではあたり前ではなかったりするからです。
たとえば有名なのがチップの話。
現在は海外でもチップはサービス料に含まれるところも増えていますが、基本 的に日本ではチップを払うという習慣がありません。ちかし海外ではチップを 払とが習化されています。そこで彼らに対して一言
(日本では、チップは払わなくていいです)と伝えておく必要があります。
(本書より抜粋)
そのほか、電車に乗るときの会話などから、日本と海外の交通事情の違いを知ることができます。
(さあ、電車に乗りますよ)
(ワクワクするな。僕たちあんまり電車に乗らないから)
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