//今ある英語力を最大限に利用!『英語は20の動詞で伝わる』

今ある英語力を最大限に利用!『英語は20の動詞で伝わる』

(内容紹介)

海外で知り合った人に英語で話しかけられた時、日本語では言いたいことがわかっているのに、英語の単語が浮かばない、どうしよう、と途方に暮れたことはありませんか。ひとまず一言二言交わして、会話を一方的に終わらせてしまうこともあるのではないでしょうか。そうすれば、相手は「この人は私と話したくないのかも」と考え、よそよそしくなってしまうかもしれません。

私たちは学生時代、テストや受験のために、難しい英単語を丸暗記していましたが、日ごろなかなか使う機会がないおかげで、記憶は錆びついてしまい、いざ英語で話さなくてはならないとき、言葉が出てこないものなのです。

少なくとも、「これさえ覚えていれば、最低限の会話はなんとかなる」という方法はないlのでしょうか……。そんな悩みを解決してくれるのが、『英語は20の動詞で伝わる』。この本は、英語を学んだ人ならば誰でも知っている20の動詞を、他の単語と組み合わせることで、会話を成り立たせる画期的な方法が紹介されています。

  • 書籍タイトル:『英語は20の動詞で伝わる』
  • 著者:佐藤洋一
  • 出版社:かんき出版
  • 販売開始日:2016/07/19

今ある英語力を最大限に利用!『英語は20の動詞で伝わる』

海外で知り合った人に英語で話しかけられた時、日本語では言いたいことがわかっているのに、英語の単語が浮かばない、どうしよう、と途方に暮れたことはありませんか。ひとまず一言二言交わして、会話を一方的に終わらせてしまうこともあるのではないでしょうか。そうすれば、相手は「この人は私と話したくないのかも」と考え、よそよそしくなってしまうかもしれません。

私たちは学生時代、テストや受験のために、難しい英単語を丸暗記していましたが、日ごろなかなか使う機会がないおかげで、記憶は錆びついてしまい、いざ英語で話さなくてはならないとき、言葉が出てこないものなのです。

少なくとも、「これさえ覚えていれば、最低限の会話はなんとかなる」という方法はないlのでしょうか……。そんな悩みを解決してくれるのが、『英語は20の動詞で伝わる』。この本は、英語を学んだ人ならば誰でも知っている20の動詞を、他の単語と組み合わせることで、会話を成り立たせる画期的な方法が紹介されています。

「手持ちの英単語」でコミュニケーションを取ろう

この本の著者は、佐藤洋一氏。大学の非常勤講師を務めるだけでなく、国内のグローバル企業で英語学習コンサルティングも行っています。

著者が博士論文の研究を行っているとき、ネイティブスピーカーの人は難しい単語をあまり使わないことに気づいたそうです。そのため、すでに多くの日本人が知っている英単語を活かす勉強方法を思いついたのだとか。

新たにたくさんの単語を覚えるのではなく、「手持ちの英単語」を活用することで会話ができるようになるため、すぐに外国人とコミュニケーションをとらなければならないビジネスパーソンなどに特におすすめの本です。

特徴① ほんの少し覚えるだけで応用が利く

この本では、基本となる20の動詞をベースに、代名詞や8つの前置詞、慣用句などと組み合わせることで、会話に必要な言語表現を増やしていきます。

20の動詞は、

・人が動く
・人が何かを動かす
・何かを見たり、聞いたり、感じたりする
・人が何かをやろうとする
・人が他の人と何かをする

の5つに大きく分類されています。

なかでも以下の単語は、受験英語で習う意味とは少し異なる解釈に基づいていますので、戸惑う方もいるかもしれません。

たとえば、

・putは「置く」という意味ではなく、「(人やモノ、考え方を)変化させる」
・haveは「持つ」ではなく、「自分のテリトリーに大事に置く」
・takeは「取る」ではなく、「自分のほうに置く、選択して~する」
・turnは「回転する、曲がる」ではなく、「場所、状態が変化する」
・giveは「与える」ではなく、「(人や何かが)モノを移動させる」

といった具合です。

多くの日本人は、日本語をそのまま正確に訳そうとしてしまいがちです。また、その内容をあらわす言葉はそれしかないと思いこみ、「難しい単語(ビッグワード)」を使ってしまいます。

しかし、この本を読むことで、英語は「通じること」が第一の目的ということ、多少内容が違っていたとしても、その趣旨が伝わればコミュニケーションをとることは可能ということに気づかされることでしょう。

たとえば、P154に書かれている“speak off the cuff(その場で、思いつきで話す)”という言葉は、主にイギリスで演説をする際、そで口(cuff)にメモをしていたことが由来で、「そで口にメモを書かずに話すこと」が転じて、「即興や思いつきで話す」という意味になったそうです。

このような意訳には、まるでクロスワードパズルやクイズのような面白さがあって、欧米人の発想方法を知るうえでとても参考になります。また、言葉の成り立ちを知ることで、言葉がより身近になり、丸暗記するよりも身に付きやすいように感じられます。

「応用が利く」ということは、「機転が利く」ことにつながります。外国に行くと、お店でもマニュアル通りでなく、人それぞれの事情を汲んで、融通を利かせてくれることがあります。「この単語を使わなければならない」というこだわりがなくなることで、日本人的なマニュアル重視の考え方も変わるかもしれません。

海外の人は、多少間違った英語を使っても、「間違っている!」と強く指摘する人はさほどいません。もし海外の方と話す機会があれば、覚えた単語をどんどん使ってみることで、知識を定着させていきましょう。

特徴② ゆるいイラストと文字の大きさも魅力

20の動詞には、それぞれ違った生き物のイラストが描かれていて、その可愛いらしさに、親しみがわくこと間違いなし。ラッコがマフラーを巻いて、両手に息をふきかけながら、寒さに耐えている姿など、ほのぼのした気分になるイラストが満載です。

文字もびっしり詰まっていないので、興味のあるページから気楽に勉強することができます。

特徴③ 海外ドラマに登場するような“生きた英語”が学べる

例文の中には、海外ドラマでたまに耳にする“I got it(わかった)”や“Oh boy(困ったな)”という言葉も登場して、まさに今使われている生きた英語がセレクトされています。

また、ビジネスでよく使われる「カタカナ用語」も、きちんと英語で解説されています。例えば、P175に書かれている“Phase(フェーズ)”など、なんとなく使っている人も多いのではないでしょうか。実際、ビジネス英会話でもよく使われる単語として紹介されています。P39の「レバレッジ」の、もとの意味は「てこの原理」というのは、知らなかった人も多いでしょう。
 
P172の“That application takes up too much memory.(やっぱり、あのアプリはメモリを食いすぎだ)”という例文を見てもわかる通り、日常に使える実践的な表現が数多く収録されています。。

ちょっと脱線しますが、P131で紹介されている“Why don’t you stay to dinner?(一緒に食事をしていきませんか)”が、建前の言葉ということにも驚かされます。いわば、京都人の「ぶぶ漬けでもどうどす?」という言葉が、「そろそろ帰ったらいかがですか」というニュアンスが含まれているのと同じことですね。

チャプター2と3の一部(P127とP173、P149とP171)には、まったく同じ文章が登場しますが、その微妙な訳の使い分けもぜひチェックしてみてください。

まとめ

『英語は20の動詞で伝わる』には、ビジネスパーソン向けの例文が多く紹介されていますが、これら20の単語は、中学校の早い時期に習うものばかりのため、十分に学生にもおすすめできる英語教材です。

受験勉強のとき、理解につまずいたところまでさかのぼって、中学校や高校の教科書を復習し、基礎を身に付ける方法は効果がありますよね。それと同じように、この本で動詞の基礎を学びなおすことは、一見遠回りに見えても、英語の上達の近道なのではないでしょうか。

今まで数千、数万の単語を覚えようとしていたことに比べれば、この20の動詞の組み合わせを活用するだけでいいなんて! きっと気楽に勉強をはじめることができるはずです。

By |2018-10-12T17:41:06+00:00October 5th, 2018|Categories: seeds|0 Comments

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